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スマート工場アカデミー<33時限目>

  • 9 時間前
  • 読了時間: 2分

春の足音が少しずつ聞こえてくる3月。年度末で現場も慌ただしく、設備の立上げや改造工事に追われている方も多いのではないでしょうか。


技術屋集団コスモマンの1人「たかし」です。

私もFAエンジニアとして、図面やラダーとにらめっこの日々です。

今回は、改めて「今と昔のPLC制御の違い」について、

お届けしたいと思います。


かつてPLCといえば、盤の中に鎮座する『ブラックボックス』のような存在でした。代表的なメーカーでいえば、三菱電機のMELSECシリーズや、オムロンのSYSMACなど、機種ごとの思想が色濃く、プログラムはラダー主体。外部との通信も限定的で、設備単体で完結する設計が主流でした。職人肌の先輩が、経験と勘でタイマ値を決め、現場で微調整する・・・そんな世界です。


一方、今のPLC制御は大きく様変わりしています。Ethernet/IPやCC-Link IEなどの高速ネットワークが標準化され、PLCは『装置の頭脳』であると同時に『工場全体のノード』でもあります。

上位のMESやERPと接続し、データ収集やトレーサビリティまで視野に入れた設計が求められます。ラダーに加え、構造化テキストやファンクションブロックも当たり前。ソフトウェアエンジニアリングの色合いが強くなりました。


しかし、どれだけ技術が進化しても、本質は変わりません。

「安全に、安定して、止まらない設備をつくる」こと。

昔の先輩方が積み重ねたノウハウであるノイズ対策、I/Oの余裕設計、異常時のフェールセーフ思想は、今でも通用します。むしろ高度化した今だからこそ、基礎の重要性が際立ちます。


新しい通信規格やAI連携に目を奪われがちですが、盤内の配線一本、インターロック一つに宿る思想こそが品質を決める。温故知新とは、古さを懐かしむことではなく、原理原則を土台に進化を重ねることなのだと感じています。


便利さの裏にある基本を忘れず、進化を楽しむ。そんな姿勢で、今月も現場に向き合っていきましょう。


今月も読んで下さった皆様に心から感謝します。

それでは今月も「ご安全に!」

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